元気村グループのケアマニュアル「GenkiGroup式ケアマニュアル」のなかのプログラムの1つ、
「GenkiGroup式 認知症ケアプログラム」についてご紹介します。
※GenkiGroup式ケアマニュアルについては、こちら参照

 

■認知症ケア…個人のスキルから、みんなのスキルへ

介護職員の皆さん、認知症のある方への関わり方に苦労した経験はありませんか?
話がうまく伝わらなかったり、ケアをしようとしたら嫌がられたり、時には怒り出して興奮してしまったり・・・そんな場面に遭遇することもあると思います。
そういった方に対して、「認知症があるから仕方ない」と一括りにしてあきらめてしまうようなケアを元気村グループではいたしません。

話がうまく伝わらなかったなら、その理由がどこかにあるはずです。
「あの先輩職員が声かけると、なんかうまくいくんだよなぁ~」
介護職の方ならそんなふうに思ったことが1度はあるのではないでしょうか。

元気村グループではこれまで介護職員たちが個人の経験値や感覚知として蓄えてきた(いわば職人のような)スキルを、1つ1つかみ砕いてマニュアル化することで、職員みんなで実践できるスキルとして確立していきたいと考えています。

 

■GenkiGroup式認知症ケアプログラムのポイント

ポイントは、

・「認知症の方の世界観」を考え「非認知症の私たちの世界観」との違いを理解すること
・認知症で苦手になったことで不安や不快を感じないような関わり方を知ること
・記憶障害も身体を動かすことも「感情」へのアプローチにより苦手をサポートできること

そのような関わり方を、1つ1つ細かく分解して、10のリーフレットにまとめています。

★特別に解説動画を公開します。

 

■元気村グループのケア標準を目指して

この認知症ケアプログラムは、元気村グループのすべての職員が学んでいます。
これまで感覚知でなんとなく関わっていたやり方を、プログラムとして学ぶことで、ケア初心者でもベテランでも、みんなが一定以上のケアの品質を保てるように、浸透を進めていきます。
元気村グループでは、職員研修としてEラーニングの仕組みを取り入れ、いつでも空いた時間で自己研鑽ができるようになっています。すべての職員が、この「GenkiGroup式認知症ケアプログラム」についてEラーニングの動画で学ぶことができます。

 

■ご利用者との関わりをさらに深めるために

実は、認知症ケアプログラムは、単体で存在するものではありません。

すべてのご利用者に対しての関わり方(接遇)の指針として、「寄り添い5か条」
認知症の方やMCI(軽度認知障害)の方へのコミュニケーションの指針として「認知症ケアプログラム」
さらに深い関わりとして、「触れる」ためのスキルを体系化した「ふれあいセラピー」

という3層構造でご利用者への関わりの質を高めていきます。


※「ふれあいセラピー」は特定非営利活動法人共生フォーラムの商標登録です。

 

■地域とともに

元気村グループの認知症ケアとして取りまとめたマニュアルは、地域での取り組みへと広げていきます。

認知症のある方の生活は、施設の中だけで完結するものではありませんし、介護専門職だけで支えられるものでもありません。地域にお住まいの皆様も一緒に認知症のある方への関わり方を学んでいただき、一緒に認知症の方の暮らしを支えていく、、、

元気村グループのミッション「共に生きる」の実現を目指しています。

大認知症時代ともいわれるこれからの時代、認知症の方たちが安心して過ごせる支援をするために元気村グループでは全力で取り組んでいきます。

■プロの力もお借りしています

GenkiGroup式認知症ケアプログラムを構築し、浸透していくにあたり、特別顧問としてご協力をいただいています。

株式会社Re学 代表取締役 川畑智先生
理学療法士
日本パズル協会 特別顧問

理学療法士として病院や施設における認知症予防や認知症ケアの実践を経て、熊本県の地域福祉政策に携わる。
地域における「脳いきいき事業(発症予防、進行予防、孤立化予防)」への取り組みが認められ、2019年「第8回健康寿命を伸ばそう!アワード」厚生労働大臣優秀賞を受賞。
全国各地での講演活動のほか、著書に『マンガでわかる 認知症の人の心の中が見える本』、ユーキャン『パズルで脳トレーニング』、ほか川畑式パズル、脳トレ関連など多数。

https://www.brain-manager.jp/

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