施設日記
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2020.10.03
非常時じゃなくても非常食 (ケアハウス)
きょうは「非常食を食べようの日」です。
お米を炊くところからデモンストレーションをします。
大きな箱はアルファ米が入っていて
熱湯を注いで15分蒸らすと出来上がりです。
お湯は8リットル、出来上がりは13㎏。
2日間分くらいはありそうです。
蒸らした後、専用の大きなしゃもじでかき回すのですが
これがなかなかの重労働、力がないと箱の底の方までは届かない。
なので、皿に盛りつけて量が減ったところで再度かき回しました。
きょうの非常食メニューはハヤシライス。
レトルトではなくて、厨房さんが心を込めて
作って下さった美味しいハヤシルゥです。
おかげで大好評。皆様完食でした。
でも本当の非常時には
レトルトで温められないかもしれないし
おかずも用意できないかもしれない
温かいお茶ではなくペットボトルの水だけかもしれない
ということも
入居者の皆さまにはきちんとお伝えしました。
「大丈夫よ、戦時中はもっとまずしい食べ物だったのよ
頂けるだけで十分ありがたいわよ」
ありがとうございます。
あれから一年が経ちます。
昨年の10月、台風19号が関東地方を直撃したあの日の夜。
栗橋地域でも利根川の越水が心配され避難勧告が出ました。
私たちも夜中1時過ぎに、1階の入居者様を2階へ全員避難誘導をして
そのまま眠れない夜を過ごしました。
本当に幸いにギリギリの水位で越水することなく
無事に台風は去って行ったのですが
もしも堤防を越えて水が流れ込んでいたら…..と
今、思い出すだけでも本当に怖いです。
台風の被害は年々甚大化しているような気がします。
ニュースで映像を見ていても心が痛みます。
私たちは自然に抗うことは出来ないけれど
少しでも多くの出来る準備をして行きます。